ずいぶんとブログ更新をさぼってしまいました。
サイトを公開して満足してしまったのでしょうか(他人事)
『花ざかりの森・憂国』という新潮文庫から出ている三島由紀夫の短編集を読んでみました。
三島由紀夫はずっと読んでみたいと思っていて手が出せてなかったので
やっと読める!という思いでウキウキで読み始めました。
読み切れるのか、、、?
最初に収録されているのがタイトルにもなっている『花ざかりの森』。
タイトルにもなるくらいだから面白いんだろうと読んでみると「???」という感じ。
言葉は理解できているのに文章として、物語として理解できている気がしない。
上滑りというか読めてはいるけど理解できてないというか、
でも理解してないの?と聞かれたら理解はしてると思うと思うと思うと思う...
みたいな感じで虚無を凝視している感覚でした。
やっぱり私に三島由紀夫はまだ早かったのか。
次の作品
『中世に於ける一殺人常習者の遺せる哲学的日記の抜萃』
を読んでびっくり。花ざかりの森読みにくかったよね?やっぱり!
三島由紀夫が難しいというより、作品が難解だっただけでした。
詩的な作品を小説として読もうとしていたのでどうにもふんわりしすぎていて掴めなかったのだと思います。
とんでもない!!
13編収められている本書籍の12編目。
これまたタイトルになっている『憂国』を読みました。
あの~、これは、すごい。
文章だけでこんなにも映像なことがある?
想像力がかきたてられるとかそういう次元ではなく
本の中に吸い込まれた?!というくらいに登場人物の行動はもちろん、感情や思考、さらにはその場面の気温や空気、匂いまで感じ取ることができました。
いや、ちがうな。私が感じ取ったんじゃなくて本当にそこまで書かれているんだろうな。
とんでもなかった。すごかった。
読書ってやっぱり
読書ってやっぱり、いいな~~~!
読書より手軽に楽しめる娯楽がたくさんあるけど
読書と同じ感動を味わえる娯楽はやっぱり読書しかなくて。
読書、やっぱり、いいな。